2011年4月1日金曜日

MLB来季展望 (ア・リーグ西地区編)

西地区は正直分からない。というかマリナーズ以外は全て優勝の可能性があるだろうと言われている。まあ、、、実績から予測するとレンジャースか。







廃人の淵から這い上がってきたハミルトンや、エンゼルスをお払い箱になったゲレーロ、生え抜きスターのヤングなどの活躍により、昨年は球団史上初となるワールドシリーズ進出を果たした。






また、昨年途中より、チームの新オーナーとなった地元の英雄・ライアンがチームを鼓舞した場面もあっただろう。








昨オフにはエース、リーの引き留めには失敗したものの、浮いた資金でレッドソックスからベルトレーを補強した。







個人的に注目は1番&ショートのアンドラスだ。まだ若く粗削りだが、身体能力に非常に高いポテンシャルを感じる。


続いてはエンゼルス、一昨年まで3年連続地区優勝を果たしていただけに、昨年はモラレスがアホな骨折さえしていなければ十分優勝は射程圏内にあったはず。
























ココ2年DHをゲレーロや松井を入れ替えたが、今年は本命クロフォードに逃げられ、ベルトレーもレンジャースにさらわれ、最終的にはブルージェイズで不良債権と言われてきたウェルズを獲った。






満足な補強を行ったとは言えないが結果はどう出るか。







ウィ―バー、ヘイレン、サンタナの先発陣に、左腕カズミアが不調になれば、高橋が先発に食い込んでくる可能性も無くはない。







アスレチックスはメンツ的にはマイナーだが、若い投手陣が化けた場合、一気に優勝の可能性も出てくる。







昨年完全試合達成のブレイデン、18勝のケイヒル、15勝のゴンザレスに、古巣復帰のハーデンや、アンダーソンが続き、年を追うごとに成績が伸びて行く駒が揃っているだけに楽しみではある。







過去にもジート、マルダー、ハドソンを自前で揃えた実績もあるので、侮れない。







レンジャースやエンゼルスと比較した場合、打線の弱さが気になるが新加入のヒデキが打者不利の球場でどこまで頑張れるか。ちなみに日米通算500本塁打まであと7本である。











                              


                               





一時は『マネーボール』で一世を風靡した、ビリー・ビーンだが、近年は改めてその本当の真価が問われてきている。しかし今秋にはブラピ扮するビーンが活躍する、映画版マネーボールが公開予定であり、さぞかし良い気分だろう。いずれにしろ貧乏球団に黄金時代復活なるか楽しみである。







マリナーズは早くも3年先くらいのチーム編成を見据えており、一早く「失われた10年」から脱却したい。






というかこの失われた10年の間にイチローの全盛期が訪れていたわけで、このタイミングの悪さは、後々に改めて「残念だった」と思い返すことになるだろう。






しかし、マイナーで既に結果を出している先発右腕ピニェイダ、神童アクリーなどのメジャー昇格が期待されており、少しは明るいニュースも増えるだろうか。







特にピニェイダは将来、エース・ヘルナンデスと2枚看板を組むのではと言われているくらいの逸材だ(巨漢なのにコントロールが良いらしい。サバシアほどデブじゃないけど、でかい。)。






あと昨年リーを放出してまで獲得した、大器スモークのブレイクも待ち望まれる。





















                                        




そういったワケでチームの成績は望めないが、ファンの楽しみはヘルナンデスの2年連続サイ・ヤング賞。イチローの11年連続11回目(世界記録)の200本安打達成くらいか。




いよいよ今日から、アスレチックスとマリナーズのオープニングシリーズに釘付になろう。祝・開幕!!

2011年3月30日水曜日

MLB来季展望 (ア・リーグ中地区編)

中地区は目下2連覇中のツインズが最有力と言われているが、独断と偏見と贔屓でホワイトソックスを推す。



ベテラン、コネルコを軸にクエンティン、リオス、今年からアダム・ダンが加わるので、破壊力はまあまあだろう。








                                




                                 



                              




過去数年のDHと言ったら、トーミはまだしも、ラミレスやジュニアと言った賞味期限切れのスター選手で何とかまかなってきたが、年齢的にも実績的にもダンの加入は大きい。しかし超人的に三振が多いのが玉にきずではある。



先発投手陣は、ご存じ完全男バーリー、ダンクス、フロイドの3本柱に、元サイ・ヤング賞(07年)のピービーが故障から復活する予定なので過剰な期待は禁物だが、底上げは十分だろう。



2008年以来のプレーオフ進出を果たし、オバマを元気付けてあげたいところだ。





次点のツインズは西岡が加入したくらいで、地区優勝を果たした昨年から大きな変化はないが、すっかり「球界の顔」の一人になった地元ミネソタの英雄マウアーに、モアノーがケガから復帰する見込みなので、久々にMM砲の復活となり、昨年より打線の厚みは増すだろう。要注意だ。





  


                      




                    





トーミも600本塁打まであと11本と迫っており、こちらも目が離せない。




しかし西岡はプレーよりも幼稚園レベルの語学力が心配だな。まあ、皆いい人そうだし、そのうち慣れるといいが。






実力のあったブルペンがごそっと抜けただけに心配ではあるが、ヤンキース時代の体たらく&ケガから奇跡的に復活したパバーノを軸に、ベイカー、スローウィ―、リリアーノと10+αを期待できる先発が揃っているのは心強い。




しかし何故かプレーオフにはめっぽう弱く、何と現在ポストシーズン12連敗中(歴代ワースト2位)という不名誉な記録を更新中である。





タイガースは投のバーランダー、打のカブレラと、チームの格となる選手が揃っている今のうちがチャンスだろう。





全然関係ないが、球場内に設置されているメリーゴーランドは馬じゃなくて虎なので、地味に注目してほしい。しかし虎がリアル過ぎて結構怖い。






                    




 




クリーブランドのフランチャイズに連続満員記録(455試合/歴代2位)を樹立した、かつての面影は無く閑古鳥が鳴いているが、辛抱が必要か。数年前までサバシアやリーがココで活躍していたことを考えると、メジャーの選手の入れ替わりの早さには改めて驚かされる。






                     




                      









ロイヤルズはチーム唯一の顔とも言っていい、グレインキーをブルワーズに放出し(結局遊びのバスケ中に骨折)、見どころは少ない。先発投手陣はほぼ全員マイナーレベルで、背筋が凍る思いだ。心配を通り越して、おぞましい。



メジャー随一の充実とも評価されているマイナー組織からどんな若者が名乗りを上げてくるか、楽しみはそれくらいだろうな。




マニアの間で全米一美しい球場(ご存じ全米にいくつも存在する)と呼ばれているカウフマンスタジアムは来年2012年のオールスター開催地に決まっており、少しでもフレッシュなネタが欲しいところである。




                             




                             





開幕まであとわずか。残りは西地区か。

2011年3月24日木曜日

MLB来季展望 (ア・リーグ東地区編)

色々大変な日々が続いているが、来週に迫ったメジャーリーグ開幕への喜びを禁じ得ず、再び筆を取ることにした。





ア・リーグ東地区は悔しいがレッドソックスが盤石である。





オフの目玉であったクロフォードをレイズから、ゴンザレスをパドレスから獲得し、オルティスやドルーといったビッグネームすら、下位打線に控える打線は正直抜け目がない。






















エルズベリーやペドロイアなどの生え抜きも機動力が有り、正直キャッチャー以外穴が見つからない。バリテックは引退間近、レンジャースから獲得したサルタラマッキアがどこまでやれるか。ちなみにSALTALAMACCHIA14文字)はメジャー史上最長の姓の為、「サルティ」で通したいらしい。





先発も、レスター、ベケット、バックホルツ、ラッキー、松坂、ウェイクフィールドと、駒が揃っており、リーグ屈指という評価は否定できない。






但し、故障がちなメンツの為、どこまで計算通りに投げれるか?後ろはパペルボンやジェンクスなどパワーピッチャーが控えており、手ごわい。






続いてはほんとは優勝候補に推したいレイズ。





既に全盛期は過ぎているものの、ラミレスとデーモンというタレントが今年から加入する。2004年にレッドソックスがワールドチャンピオンに輝いた際に中心メンバーだった彼らが揃ってレイズに移籍することを当時誰が予想できただろうか。。。時の流れである。


















アプトンやロンゴリアといった生え抜きのスター候補が絡めば面白い。





昨年ようやく覚醒した左腕・プライスを筆頭に、デービス、シールズの先発陣もまあ計算は出来るだろう。





冷静に考えれば、”メジャー最激戦区”と言われるこの地区で、過去3年で2回優勝してるんだから、「球界のお荷物」と揶揄されていたかつての(デビル)レイズとは、とっくに決別している事だけは間違いない。





尚、本拠地のトロピカーナフィールドは、今やメジャー「唯一」の”完全密封型”ドーム球場となった。新球場の建設計画もとん挫したままなので、こっちも頑張ってほしい。              

                                                 




ヤンキースはせいぜい3位ぐらいがちょうどいいだろう。





オフには獲得確実と言われていた球界最高の左腕リーを逃し、2009年サイ・ヤングのグレインキーはパニック障害を抱える為、品の悪いファンを避けるため、こっちもミルウォーキーに逃げられた(しかし先日遊びのバスケ中に骨折。嗚呼。)



挙句の果てにペティットにも引退を表明され、正直先発の台所事情は苦しい。ダイエットに成功したサバシアは個人的に好きなので応援したい。





テコ入れはガルシアやコロンといった、かつてのスター投手をマイナー契約で獲得したにとどまった。





しかし昨年のセーブ王・ソリアーノをレイズから獲得し、リベラに繋ぐセットアッパーで起用する予定とは、さすが金満球団のなせる業である。





打線に関しては、、比較的若いカノーやテシェーラはともかく、既に晩年を迎えているジーターやポサダにかつての輝きは無く、Aロッドはキャメロン・ディアスの尻を追っかけている始末だ。




















                             
                                  

グランダーソン、スウィッシャー、ガードナー等のわき役の活躍がポイントだと思う。





ブルージェイズは特に話題性が無いものの、突然変異変異を果たしたバティスタが5年契約を勝ち取ったが、今年も孤軍奮闘なるか。























チームは巨額不良債権のウェルズとエース・マーカムを放出し、長い再建期間に取りかかっている。





オリオールズもかつての輝きは無く、自慢の素晴らしいボールパークは閑古鳥が鳴いている。




むしろ最近はフェンウェイパークのチケットを取れないレッドソックスファンに重宝されており、ボルチモアで行われるレッドソックス戦は「逆ホーム現象」が起きている。





超大型捕手と言われて久しいウィタースが伸び悩んでいるため、チームの停滞とリンクしているようでならない。




しかし何気にデレク・リー、ゲレーロといった過去のスターを獲得したので、もうひと花咲かせた日には多少の番狂わせはあるかも。



上原も同様、引退前にもうひと花咲かせてもらいたい。




























2011年3月8日火曜日

MLB来季展望 (ナ・リーグ西地区編)

ナ・リーグで最も実力が拮抗していると言われているのが西地区である(過去5年で全てのチームがプレーオフに進出している唯一の地区でもある)。



こちらもロッキーズを推す声が多いが、ディフェンディングチャンピオンのジャイアンツを応援したい。




昨年、誰からも期待されていなかった中、西海岸移転後初となるワールドチャンピオンに輝き、大願を成就させた。




特に大きな選手の入れ替えもせず、静かなオフを過ごしたが、依然レベルは高い。




ついにキートン増谷にモノマネされるほど日本でも知名度の上がったリンスカムを中心に、ケイン、サンチェスと先発陣は計算できる。




既に巨大不良債権化しているものの、かつて球界最高の投手の一人だったジトが、ちょっとでも活躍できれば連覇も視野に入るだろう。(現に昨年のプレーオフはジトがロースターから外されたにもかかわらず、優勝できた。)




後ろにはセーブ王のウィルソンが控えており、安定感がある。




打線も力のあるバッターが粒ぞろいだが、期待は何と言っても昨年華々しいルーキーシーズンを送ったポージーだ。




右方向に長打が打てる打撃はもちろんだが、ルーキーながらリーダーシップを発揮し、ルックスも良く、既にスターの風格を醸し出している。






















その姿を若き日のジーターに重ねる者も多く、複数の他球団関係者から、「今一番欲しい選手」という声を僕自身何度も聞いた。(ちなみに高校の同級生と既に結婚している。斎藤雅樹のようなもんだな。)




追うのはロッキーズ。




オフには昨年大ブレイクした首位打者ゴンザレスと7年契約、ショートストップのトゥロウィツキと10年契約を結び、投ではノーヒッターでオールスター先発も果たしたヒメネスがチームの顔となる。

















長年フランチャイズプレイヤーとして活躍したヘルトンは腰痛の影響で思うような結果を出せず、影が薄くなってきたが、まだ現役でがんばる。



頑張ると言えば、今年40歳を迎えるジオンビもマイナー契約からメジャー昇格を目指す。




アスレチックスやヤンキースで炸裂させた打棒で、最後にひと花咲かせてもらいたいものだ。




問題なのはオーナーの泥沼離婚問題で、チーム運営が思うように進まないドジャースである。




「企業」が球団オーナーになる日本と違って、メジャーリーグの場合はほとんど「個人(もしくは共同オーナー)」が球団を所有するんだけど、こういうデメリットもあるんだと、改めて考えさせられた。




ラミレスやマーティンが退団し、打線の迫力は落ちたが、イーシアー、ケンプなど才能のある若手がおり、成長に期待したい。




個人的にはヤンキースから移籍してきた”怪人”テームズに注目している。もしかしたら大爆発する可能性もあるかも。





投手陣も左腕カーショウ、ラストイヤーとなる黒田、ガーランドなどある程度計算は出来るので意外といい線行くかも。




リリーフに控える左腕ホンチー・クオは台湾人選手初となるオールスター出場を果たし(てことは王建民は出てないのね)クローザ―昇格なるか。球のスピード、キレともに活きの良い、好きな投手の一人である。


























トーリの勇退後、チームの指揮を執るマッティングリ―は、いかんせんマイナーでの監督経験すらないため、その采配は非常に注目を集めているが、下手したら評論家の格好の餌食になるかもしれない。




続くダイアモンドバックス、パドレスは特に面白い話題もないため割愛し、次回は話題をア・リーグに移したい。




続く。。。

2011年3月3日木曜日

MLB来季展望 (ナ・リーグ中地区編)

ナ・リーグ中地区では、カージナルスを優勝候補筆頭に挙げる声が多いが、敢えてレッズを推したい。




長年の低迷期を抜け出し、昨年は一気に地区優勝まで駆け上ったが、まだまだ成績が伸びそうな選手が多く、期待できる。




打線は昨季リーグMVPのボトーを軸に、ブルース、スタップス、フィリップスと30本塁打を狙える若手が複数おり、昨季のリーグ最多得点がフロックで無い事を証明してもらいたい。





何気に失策もリーグ最少と手堅い守備も強み。




エース、アローヨはミュージシャンとしても活躍しているが、昨季は17勝とチーム勝ち頭となり、チームを引っ張った。ギターは引退してから思う存分弾こう。




クエト、ボルケスのドミニカンコンビは成績にムラがあるものの、ハマれば面白い。何と言っても昨年末に昇格してきた怪物チャップマンが先発ローテの一角に加われば、心強い。夢の170キロも見たい。


















続いてはブルワーズ。






恐らく今年がミルウォーキー最後の年になる主砲フィルダーを軸に、マギー、ブラウン、ハートの破壊力のある打線は厚みがある。





ロイヤルズから09年のサイ・ヤング投手グレインキーを迎え、ブルージェイズからはマーカムを迎えた。





エース、ガヤードと形成する3本柱は、3人とも昨年の開幕投手という豪華な布陣になる。さらに、ナーブソン、左腕ウルフを加え、ローテにバリエーションの幅も出る。





移籍1年目になる斎藤隆もブルペンで待機する。ボールのキレはまだまだ衰えておらず、今季も応援したい。




















カージナルスは、早々にプホールズとの契約延長交渉をシーズンオフへ持ち越され、今季がセントルイスでの最後のシーズンになる見込み。





ホリデイとのコンビは破壊力十分だが、脇を固めるメンツが少々弱いか。
























                  

                     

                      

                       

                        

昨季20勝のウェインライトと16勝のカーペンターが先発投手陣を支えるハズだったが、先週ウェインライトが早くも今季絶望のニュースが、、、痛すぎる。





カブスには個性的で好きな選手が多いけど、戦力的にはちょっとちぐはぐな印象を受ける。





ビッグZことエース・ザンブラーノは投手としては珍しいスイッチヒッターで、ホームランも量産するが、精神的なムラが年々増長している気がする。



















                  

                       

                       

ベンチでドリンククーラーを破壊したり、チームメイトと取っ組み合いのケンカする姿はもはやお約束。





昨年ノーヒッター達成のガーザをレイズから迎えて、デンプスターを加えた先発陣は期待できるが、、、あと、かつてシカゴで輝いたケリー・ウッドが再び戻ってくる。とっくに峠は越えてるんだけど、マウンド上の姿が美しく、好きな投手の一人である。




09年にレイズで本塁打王に輝いたペーニャや、長期契約が不良債権化しつつあるソリアーノ、1,350万ドルの巨額契約最終年度の福留と、打撃陣は年棒に見合った活躍ができるのだろうか。




しかし、福留の今季年棒が1,350万ドルで、松井秀喜がたったの425万ドルてのは、ちょっと理不尽だよね。契約だからしょうがないけど。





再建中のアストロズ、15年連続負け越し記録更新中のパイレーツは割愛する。




続く。。。

2011年2月28日月曜日

MLB来季展望 (ナ・リーグ東地区編)

今季の野球界は話題が偏っているせいか、イマイチ盛り上がりに欠けるメジャーリーグだが、陰ながら話題を提供して行きたいと思う。




そこで今季の展望を完全な私見且つ、独断で予想して行きたいと思う。ケガあり、トレードあり、予想通りに行くシーズンなんて絶対あり得ないんだけど、11月に見返した時にどんだけ的中してるものか、今から楽しみに書いておきたい。






まずはナ・リーグ東地区から。






何と言っても優勝候補筆頭はフィリーズだろう。





オフにまさかの出戻りを果たした、リーを加えた、ハラデ―、オズワルト、ハメルズの4本柱は球史に例を見ないほど完成度が高い。というか反則に近い。最近で言えば、90年代のブレーブスを支えた、マダックス、スモルツ、グラビンに匹敵・それ以上の顔ぶれだ。


























こいつらがローテーションでほぼ毎日顔を出してくると思うだけで、対戦相手は気の毒である。





攻撃面では主戦ワースが抜け、ロリンズ、ハワード、アトリーら、スター選手の成績低下を懸念する声もあるが、ほぼイチャモンに近い評論家の意見だな。




追うのはブレーブスか。





長年アトランタのフランチャイズプレイヤーとして活躍したチッパー・ジョーンズが着々と引退への花道を歩んでいると同時に、昨年デビューしたヘイワードが見事なルーキーシーズンを送った。いよいよフランチャイズプレイヤーの世代交代に注目である。



















彼らに代表される通り、その他野手陣も静かに世代交代を進めており、数年後、世代交代が遅れたフィリーズを巻き返す要素は多い。



今季に関して言えば、実績はあるが高年齢の先発投手陣、ワグナーや斎藤隆が抜けたブルペンや、長年チームを指揮してきた名将コックスの勇退がどう響くかがカギだな。





マーリンズはジョンソン、ノラスコ、サンチェスに新加入のバスケスを加えて、意外に安定感のある先発陣が揃ってる。




どケチなオーナーと、レベルの高い地区にもめげず、過去数年メジャー最少の総年棒ながら、勝ち越しているチームが、今季もどこまで健闘できるか。





来シーズンはチーム名の変更(→マイアミ・マーリンズ)と、念願の新球場のオープンも控えており、飛躍の年にしたいところである。


























続いては「世界一費用対効果の悪いチーム」、「不良債権のデパート」こと、メッツ。





ベイ、ベルトラン、Kロッド、サンタナ等、大枚はたいて獲得した「かつてのスター選手達」がことごとく潰れ、暴行事件スキャンダルにまみれ、ミナヤGMはクビ、オーナーは巨額詐欺事件の関与を追及される始末。





結果論だが、、、メジャー契約の五十嵐が全く使えず、マイナー契約の高橋尚が大活躍した時点でいかにフロントの見る目が無いかが良くわかる。





代わりにマネーボールの真の生みの親と言われているアルダーソンをGMとして招聘したものの、不良債権連中の巨額契約期間がしばらく残っており、時すでに遅しの感はある。




尚、今季監督はオリックス時代、吉本芸人・シルクと浮名を流したコリンズ。シルク姉さんを日本に捨てて挑む勝負は是非見ものである。しかし、この人もいかんせん評判が悪い。






























ナショナルズの話題は同地区のフィリーズからワースを獲得したことくらい。





頼みのストラスバーグは低迷を続けるチームに一筋の光となりかけたが、昨季途中の故障→トミージョン手術により、今季一杯の休養を余儀なくされ、ジ・エンド。




頼みの綱は昨年全体ドラ1で獲得した「神童」ハーパーはじめとするスター予備軍。数年後、第二のレイズになれるか、期待するしか望みはない。






















続く。。。

2011年2月15日火曜日

カナダで語り継がれる伝説

突然だが、バンクーバー朝日軍をご存じだろうか?




仮に知っていたとすれば、相当の野球マニアか、歴史オタクのどちらかだろう。





恥ずかしながら、僕も昨年放送されたフジテレビのドキュメンタリー番組、NONFIXを見るまでは知らなかった。




CXNONFIX 『僕たちには野球があった~伝説のバンクーバー朝日軍~』

201034日(木) 02530353 放送分






差別や戦争の混乱の中、100年以上も前からカナダで大活躍した野球チームの物語である。

























ハッキリ言って内容はもとより、綿密な取材もスゴい。今時こういう番組を制作するテレビマンもいるのだと感心したわ。

























ここであらすじや内容を述べる事はしないが、関連の書籍や、ウェブなどもある為、野球に興味があるのならば、是非とも読んで頂きたい。壮絶な物語である。




テッド・フルモトのバンクバー朝日軍

→ 公式ウェブサイト

→ 書籍(amazon.com






























どうしても映像で見たい場合は個人的に連絡をして頂きたい。マイDVDをレンタルしよう。





先人たちの生きざまを学び、改めて僕らは野球が好きか?自問自答する事になるだろう。

2011年2月3日木曜日

NYもうひとつの新球場 (その2)

かつてのシェイ・スタジアムには世界的大都市NY近郊にありながら、独特のイナタさ、ダサさがあった。



一転、シティ・フィールドはレンガと鉄骨で造られた、都会的でクールなデザインである。




















どっからどう見ても非の打ち所が無いんだけど、なんていうか良い表現が見つからないんだけど、顔が良いけどモテないやつとか、学生の時は大人しかったのにいきなり社会人デビューしちゃったやつみたいな感じなんだよな。





































                                                                        
                                                                            
                                                                        
確かにブルックリン・ドジャースやジャッキー・ロビンソンを懐古するコンセプトとか、すごくいいんだけど、でも冷静に考えたら直接関係なくね?みたいな。それを思うとちょっと押し付けがましい感じにも取れるし。。。

















                                      
                                                                       
                                                                        
                                                                      
それを如実に表現しているのが外野フェンスの形状で、こんなに奇をてらった風にする必要があったのかと思う。確かにアンシンメトリーな造りはトレンドではあるけど、、やりすぎ感は否めない。オシャレし過ぎて外しちゃったやつみたいな。














                                      
                                   
球場の至る所にそういう印象を受けた。(写真下はシェイからそのまま引っ越してきたビックアップル。HR不足に悩むチームの為、少ない出番を待っている。嗚呼。)



















                                                                        
                                                                                      
                                                                         
そもそも貧打にあえぐチームがデカいフィールドを設計されちゃったもんだから、得点力不足に拍車がかかってしまっている。これも近年のメッツの不振に輪をかけている大きな原因の一つだと思う。


ヤンキースやロッキーズのように、ガシガシHRが出やすい球場設計にして、パワーヒッターかき集めてくるくらいの割り切りも必要ではないかと思うのだが、どうも新球場の完成を経た今も、チーム編成の意図が見えにくい。





はっきり言って球場中で一番にぎわっていたのが、外野コンコースにオープンした地元人気ハンバーガーショップ、『SHAKE SHACK』に試合そっちのけで長蛇の列をなすファンたちである。


























                                                                          
                                                                             
                                                                                          
チケット料金や飲食の価格設定は新ヤンキー・スタジアムに比べて良心的となっているが、そもそもあっちが異常に高すぎるワケで、こっちもメジャーの平均的な球場の価格からすると割り高である。まあ、NYだからしょうがないんだけど。



















































やっぱりあのアットホームな雰囲気のシェイのが良かったか、、、なんてさんざん悪口言ってきたけど、ココのエクステリアに限っては、まさに見とれるほど。全米(世界)屈指の美しさであることはマチガイナイ。