2010年11月1日月曜日

速球王 (その3)

まあ、ボブ・フェラーの功績については今更述べるまでも無いわけだが、今でも歴史上彼が最も速球が速かったと証言する者は多い。(写真はプログレッシブフィールド@クリーブランドにある、ボブフェラー像とレリーフ)
























あまりにフェラーの球が速いってワケで、1940年、まだスピードガンも無かった時代に、メジャーリーグ事務局が風変りな球速測定テストを行った。































シカゴ市内の公道を封鎖し、警官がバイクで轟音を響かせ、時速85マイル(137キロ)以上のスピードで飛ばして走るのと同時に、フェラーは標的に全力投球した。同事務局はその姿を写したフィルムから球速を算出したところ、時速104マイル(167キロ)だったと公表した。尚、フェラーは平地から投げ、スーツ姿だったらしい。てかそこまで大体的な実験をするなら、なんでスーツ姿で実験したんだろうと思わず突っ込みたくなるが。。







以降、フェラーは第二次世界大戦にかり出され、脂の乗り切っていた3年間を棒に振ってしまうのだが、この期間が無ければ350勝は達成していただろうと言われている(フェラーのキャリア通算は266勝)。































んで、戦争から戻ってきた46年に、再びフェラーのもとにスピード測定の機会が訪れる。米軍が当時の最新のスピード測定装置を準備し、ワシントンのグリフィス・スタジアムで満員の大観衆が見守るなか、フェラーが投げた。測定装置には、投球した瞬間、時速117マイル(189キロ)、ホームプレート通過地点で98マイル(158キロ)と出ていた。従い平均108マイル(173キロ)という実験結果が出た。らしい。






これが事実かどうか議論するほど無駄なことはないが、仮に事実だとした場合、確かにロブ・ネンの102マイルは、「フェラーのチェンジアップ」と言うことになる。






しかしそんな強気なフェラーも、「俺のファストボールはあいつのに比べたら所詮チェンジアップだよ。」と言わしめたのが、あのサチェル・ペイジである。ではペイジは何キロ出ていたのだろう?   




























(尚、写真は、まだまだ元気なフェラーお爺ちゃん。故郷で自らのミュージアムを経営しているので、奇跡的にアイオワに用事ができたら行ってみたいと思っている。以前新聞のコラムで、向井万起男がココを訪れた記事を書いていたが、、さすがマニアと唸らずにいられなかった。)

























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