2008年10月3日金曜日

2008NLDS 注目ピッチャー 

プロ野球が例年に無い盛り上がりを見せているお陰で(ある意味いいことだと思う)、若干存在感の薄いMLBポストシーズンを、”ピッチャー”に注目しながら独断と偏見でハナシていこうと思う。





今回は普段あまりにメディアに取り上げられないナ・リーグ編。(ア・リーグ編をやるかは気分次第。)





まずは、ミルウォーキー・ブリュワーズなんと26年ぶり!!のポストシーズン出場の原動力となった、CCサバシア。あれっ、こんなとこに移ってたの?なんて読者の方もいらっしゃると思うが、今季途中にインディアンスから移籍した7月以降、11勝とチームの大黒柱として活躍。






















プレーオフ進出の掛かったシーズン終盤戦では、志願の中3日登板を繰り返し、ファンを泣かせた。サバシアくらい将来有望な投手であれば、無理して選手生命を縮めるようなリスクを負わなくてもいいと思うものだが、、、特に今のメジャーでは珍しい心意気のある若者である。





昨年のプレーオフではレッドソックス相手に思うようなピッチングが出来なかったが、今年はフィリーズ相手に堂々たるピッチングを期待している。





さて迎え撃つフィリーズの打撃陣はライアン・ハワードやチェイス・アトリーという若手スターが目白押しが、投手の精神的支柱は、ジェイミー・モイヤー。マリナーズで活躍していた時は日本でもおなじみだったが、何と今年で御歳46!!























にも関わらず、昨季(14勝)、今季(16勝)ともにチームトップの勝利数。今世紀に入ってもこのレトロタイプのストッキングを履きこなすあたり、中年のプライドを感じる。





ちなみに契約交渉は代理人が行うことが当たり前になったこのご時勢で、モイヤーはいまだに自らチームと直接交渉を行うという、稀なメジャーリーガーだということも付け加えておこう。





ドジャースの斉藤・黒田の両投手はレギュラーシーズンがイマイチ煮え切らない結果だったので、是非ともプレーオフでは頑張っていただきたい。





何気にチャン・ホ・パクやグレッグ・マダックスもドジャースに復帰しており、オールドファンも楽しめる顔ぶれと思われる。 特にマダックスは若き日に所属した古巣カブスとの対戦に注目が集まる。
























対するは100年ぶりのワールドチャンピオンを狙うシカゴ・カブス。やはりキャラが立つのはエース、カルロス・ザンブラーノ。




















150Km/h中盤のストレートとブーメランのようなスライダーが特徴のパワーピッチャーで知られる一方、スイッチヒッターで強打という顔を併せ持つ異端児。今年も1試合4安打を記録したり、自ら完投&決勝HRを放つなど、往年の堀内恒夫もビックリのワンマン相撲をとる。





たまにマジで代打で登場するので要注意である。





時には試合中にチームメイトと殴り合いのケンカをするほど感情の起伏が激しいワンパクとして、またかなりの我がままとして知られている。写真を見ただけでも悪童のニオイがプンプンするだろう。





ユニフォームのデザインにはこだわりがあるようで、何故かオルタネイト・バージョン(通常のカブスのピンストライプではなく、上半身が青一色のやつ)を好んでいるらしく、自身が先発登板する日はこれを指定してチーム全員で着用する。





聞いた話だが、日本でも昨今流行の”復刻ユニフォームデー(昔のユニフォームでプレーするやつ)”をカブスで企画したところ、運悪くその日の先発ピッチャーがザンブラーノになってしまったらしい。





復刻ユニフォームが気に入らなくて登板を拒否するのでは、とチーム関係者はかなり焦ったらしいが、結果的にそれを見て「クール メーン」と言って気に入ったらしい。





要は気分屋なのだろう。まだまだ27歳、いろんな意味で今後メジャーの歴史に名を残すかもしれない彼にも是非注目して頂きたい。

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