2008年6月19日木曜日

ブロンクスの雄 (その1)

今年のMLBオールスターゲームまで1ヶ月を切った。イチロー、松井、福留等の日本人選手出場の可能性があり、注目が集まる。さらに舞台は今シーズンを最後に現役を退くヤンキー・スタジアム。





既にご承知の通り、シェイ・スタジアムも今年で最後となり、NYヤンキース、NYメッツ共に来年からは新球場でプレーすることとなる。





NYの両球場については、個人的にさほど思い入れは無いものの、野球刑事としては一度は触れなければならない話題と思い、今後数回に渡り両球場の「現状」と「今後」について簡単にハナシを進めて行きたいと思う。





まずはブロンクスのヤンキー・スタジアム。 たぶん世界一有名な野球場。


















現行のヤンキー・スタジアムは「1923年開場」と一般的には表記されているが、1973年には一度取り壊されおり、1976年に再び建て直されている。俗に言われる、『ルースが建てた家』→『スタインブレナーが建て直した家』である。




実質は築30年強なので、日本の球場に例えるなら甲子園球場ほどの”伝統”は感じず、神宮球場的な”古さ”が際立つ。





球場の作りは流行のオープンコンコースや、360°アクセス可能な作りにはなっておらず、アミューズメント的な娯楽スペースも用意されていない。





強いて言えば外野左中間にあるモニュメントパークがそれに当たるか。ルース、ゲーリック、ディマジオ等、数々のレジェンドにお目にかかれる。これこそヤンキースだけがなせる技。個性というか特権。
















他の名物と言えば、試合後に流れるシナトラの♪New York New York♪と、グランド整備のおじさんのYMCA。あとはMLB一価格が高いが特に旨い訳ではないビールとホットドッグ(by Nathans)くらいか。


















そうは言っても、一般的には世界一人気のある野球チームの世界一有名な球場ということで、全米中・世界中から訪れるファンや観光客にとって憧れの地であることは間違いない。




















同様に地元ファンやメディアのテンションは常に高く(つまり過激)、単に”野球観戦”というだけではなく”ホンモノのメジャーリーグの空気に触れる”と言う意味では最も適した場所なのかも。



















個人的に印象的だったのは駅から球場まで続く高架下に並ぶスポーツバーやヤンキースグッズの店の数。オフィシャルっぽいものから、パチモノっぽいアイテムまで圧巻の品揃え。


















尚、BOSTON RED "SUCKS"のようなTシャツは生半可な気持ちで着ない方がいいと思う。遊び半分の観光客にとっては高い代償を払うハメになるだろう。















いずれにせよ、無くなる前に(今シーズン中に)一度は訪問されておいたほうが良いかもしれない。でないとまだ見ぬ「新ヤンキー・スタジアム」との違いが分からないまま一生を終えることになってしまう。





メンツ的には一時期よりはスター性にかけるラインナップかもしれないが、生で見れば決して損した気分にはならないのでは。

次回は新ヤンキー・スタジアムについて。続く。。。

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