2008年2月28日木曜日

衝撃のダンス

先日レッドソックスがホワイトハウスを訪問し、ブッシュ大統領と対面したニュースは日本でも大きく取り上げられた。







なんせ、大統領が松坂を名指しで歓迎し、ごきげんなジョークまで飛ばしたから。「Dice-Kの番記者の数は僕より多い」とか、「Dice-Kも僕も英語で質問に答えることが苦手なんだ」とか。報道陣を爆笑の渦に巻き込んだそうな。











(松坂の髪型が何かイヤだ。)





ブッシュにとっては親日をアピールするパフォーマンスだったか、そうでないか分からないが、大の野球好きで知られる同氏のこと(自身は以前テキサス・レンジャースのオーナーだったことは周知の事実である)、終始テンションが高かったのは間違いないだろう。




しかしレポートの原文を見ると、ブッシュはもう一つ重要なジョークを飛ばしている。




クローザーのパペルボンに対して、「今日はズボンをはいてきてくれて、ありがとう。」  



文中にも説明があるが、昨年のポストシーズンでパペルボンがグランド上で下着姿になって踊って見せた”パペルボンダンス”を引き合いに出したジョーク。さすがブッシュクラスになるとウィットに富んでいる。




そこで以前よりウンチクからも捜査依頼があったパペルボンダンスについて、上記案件の重要な証拠映像を入手したのでご紹介しよう。




そして、こちらは我らがユーキリスがパペルボンと共に見せる衝撃のダンス。日頃の疲れを忘れさせてくれる程の一品、これは是非ご覧頂きたい。(※音声無しでも楽しめるはず。)




やはりこの存在感、タダモノではない。




そしてこの人、まだ28歳である。

2008年2月26日火曜日

お披露目

我が草野球チームのロゴがついに完成した。


































良く考えた結果、チームにこれと言った特徴やホームタウンがあるわけでもないので、シンプルなアートワークに落ち着いた。


青と赤で作ってみたけど、やっぱり青の方が安定感があるか。


赤も捨てがたい気もするが…


一応青をメインに、赤はAlternateとして使っていきたい。


時間を見つけてTシャツやステッカーの商品化を検討していくつもりだ。


とりあえず携帯の待ち受け画面と、会社のPCのスクリーンセーバーはしばらく新ロゴに変更である。


最後に、夜を徹してロゴ製作に取り掛かってくれた秘密捜査官に改めてお礼を言いたい。


ありがとう!!

2008年2月22日金曜日

ロゴマニア (その2)

前回はちょっと気になったメジャーのロゴについて話をしたが、マイナーのロゴはより一層興味深い。 



なぜか?



これはあくまで自論だが、メジャーは広範囲のマーケットにおいて人気獲得を目標としている為、ロゴも万人受け(地域や国に関わらず)するような当たり障りのないデザインを採用している。



一方マイナーはちっちゃな町で地元に根付いた活動を行っているため、いかにも地元をレプリゼントするような個性の強いロゴが目立つ。それがまた味があって良い。



その土地の名産、名物、景勝地などがロゴに取り入れられているため、それを見るだけでその土地の雰囲気や匂いが伝わってくる。と言っても大げさではないだろう。




そこで今回はデカが個人的に気に入ったものをいくつか紹介していきたい。






まずはこれ、ニューオリンズ・ゼファーズ。いきなりイナたい雰囲気全開だが、ここで注目すべきはシーム(ボールの縫い目)の形状。ロゴにボールをイメージしたデザインは当たり前だが、見事にシームが「Z」型にアレンジされ、こんな技もあったのかと目からウロコである。 



















シームといえばこれ。コロンバス・クリッパーズのロゴ。もともとコロンバスの地名はあのコロンブスにちなんで名づけられたらしく、航海をイメージしたデザインがあしらわれている。アルファベットのCに水を浮かべ、そこに船。さらに帆にはシームが!創造力にあふれた一品。



















ちなみにココはかつてヤンキースの傘下で、野茂や、ヒルマン監督が在籍したことで知られ、日本でも多少知名度のあるチームである。



景勝地をイメージしたロゴといえばこれが判り易い。タコマ・レイニアーズのロゴ。タコマ・シアトルの象徴Mt.レイニア(通称:タコマ富士)をモチーフに大人の雰囲気が漂う。マリナーズ傘下の為、配色に影響を受けているように見える。

















あとはこのウィンディシティ・サンダーボルツ。あえてチーム名を”Chicago”ではなく、”Windy City”(シカゴの愛称)としてしまうところが洒落ている。また背景にはシカゴの象徴、ビック・ジョンことジョンハンコックセンターやアメリカ一の高層ビル、シアーズタワーが確認できる。












続いてはこれ。フォートマイヤーズ・ミラクル。パームツリーに実がボール。若干ピンクがかった赤に、薄めのネイビーがフロリダのユルい雰囲気をかもし出している。チーム名もステキ。個人的には一番好きなロゴかも。Tシャツ欲しい。










ちなみに球場も素晴らしいという噂。行きたい・・・














余談だが、ミラクルが所属している「Florida State League」はシングルAながら、豪華な作りの球場が目立つ。というのもフロリダやアリゾナに傘下のチームを持つメジャーチームはこの時期にキャンプを行う為、設備を整えているのだ。故にシングルAのキャパを超えた素晴らしい球場が目白押しという訳である。尚、ミラクルの親チームはミネソタ・ツインズ。



例えばヤンキースがキャンプを張るレジェンズ・フィールドは、普段このリーグに所属している傘下チーム、タンパ・ヤンキースの本拠地として使用されている。



もとい。




あとはこんな感じのロゴを見てると、あーそこはピーナッツとかコーン?が有名な町なんだとか、大きい滝があるんだとか、想いを巡らせることが出来る。いっその事マイナーリーグのロゴに見る、アメリカ地理と歴史の授業なんてあったら面白いと思うが、如何だろう?


















最後におまけ。ラスベガス・51sのロゴ。もちろんチーム名は、宇宙人やUFOがいるのではとウワサされている、ネバダの米空軍機密基地「エリア51」にちなんで。宇宙人がロゴのスポーツチームは世界広しと言えど、ココくらいだと思う。

















もちろん宇宙人の頭にはシームが縫いこまれている。







脱帽である。

2008年2月20日水曜日

ロゴマニア (その1)

ひょんなことから先日、我が草野球チームのロゴを作って欲しいと先輩より依頼を受けた。 そこで今回製作を依頼する秘密捜査官とブレインストーミングを開始。



そんな時はまずこのウェブサイト。古今東西のスポーツチームのロゴやユニフォームの変遷が網羅されているので要チェケラ。



野球だけでなく、スポーツを語る上でユニフォームやロゴの存在は切っても切れない関係にある。ユニフォームやロゴのデザインについて先日も少々言及したが、非常に興味深い分野である。



世界一有名なロゴと言えば恐らくこれ。元々はNY市警の名誉勲章用に、あのティファニーがデザインしたものをヤンキースのロゴに流用したのはあまりにも有名なハナシ。













何かこのロゴを見ると、黄門様の印籠のような、「ハハッー参りましたっ」というような感じになる。




ある意味無敵である。



しかし個人的には同じNYを本拠地にするメッツのこちらも好きである。ヤンキースのシンプルなロゴに対し、こちらはニューヨークの町並みを背景に、かつてそこに根付いていたジャイアンツ(のオレンジ)とドジャース(のブルー)のチームカラーを配し、都会的なイメージの中にも強いメッセージを感じることができる秀逸なデザイン。















これはミネソタ・ツインズのロゴだが、何故TとCなのか?これはツインズの本拠地が「セントポール」と「ミネアポリス」という姉妹都市に属している為、「Twin City」の略、その頭文字を取っただけ。だからチーム名もツインズなのは言うまでも無い。
















はて、これは?サンディエゴ・パドレスの迷彩バージョン。サンディエゴはファイタータウンと呼ばれるくらい、全米でも屈指の基地の街である(特に海軍)。ということで年に数回パドレスの選手は米軍に対する表敬の意を込めて、迷彩柄のユニフォームを身にまとってプレーをするのだ。
















マニアの間では話題の一品。これにはハニカミ王子もビックリだろう。





ここからは旧ロゴで気になったものをいくつか。



これは1960年代のシンシナティ・レッズのロゴ。脱力系である。レトロなキャップ、襟付きのユニフォーム、ちょこっと出てる腹が愛おしい。


















こちらも60年代のアトランタ・ブレーブスのロゴ。ネイティブ・アメリカンを模したものだが、その屈託の無い笑顔に反して、ちょっとリアルすぎてコワい。まあ、こんなのもロゴと言うのだろう。
















しかしコワいと言えばこれ。どこのロゴだか一瞬分からないが、これは50年代のボストン・レッドソックス。アゴがすごいことになっている。夢に出てきそうなくらい不気味だが、このロゴが約10年間も生きながらえたのが逆にすごい。






















しかし魅力的なロゴの宝庫は、マイナーリーグの方。次回は気に入ったロゴを取り上げつつ、話をして行きたい。



ちなみに我が草野球チームのロゴは今週末には完成する予定。今からお披露目するのが待ち遠しい。

2008年2月15日金曜日

奪三振率

今日は簡単に、先日トレードでオリオールズからマリナーズに移籍してきたエリク・ベダードについて。一部報道では”エリック”とか”ビダード”とかって呼ばれてるが、ここでは”ベダード”でいきたい気分。

















彼についてちょっと気の利いたコメントでも書きたいところだが、面白いエピソードも見あたらない。強いて言えばメジャーリーガーの中では珍しいカナダ人なので、WBCのカナダ代表だったことくらい。



そもそも誰?



って感じかもしれないが、それもやむなし。日本ではほぼ無名に近いと思う。



しかしこの人こそが、遂にイチローを念願のナントカシリーズに導いてくれるかもしれないと、僕は熱く期待している。



マリナーズが過去3、4年の間に行ってきた選手獲得はほぼ全て失敗に終わったが(多分城島以外)、ベダードは久々のヒットになるだろう。



何がすごいって口で説明するのが難しいくらい、特徴が無いが、とにかく百聞は一見にしかず。シーズン開幕を、そしてベダードのピッチングを楽しみにして頂きたい。


先日早くも今年の開幕投手に指名されたようで、順調に行けば当日観戦予定のずんなまさんはナマで見られるかもしれない。



ベケットのような剛速球も、サバシアのような巨体も、サンタナのようなチェンジアップもあるわけではないが、特筆すべきはこの人、昨年メジャー全体の先発投手で最高の『奪三振率』を記録した。昨年は10.93だから、ほぼ11。




べダートは速球も140km中盤から後半だし、特にカーブが切れてるかな?くらい。でも見てると面白いようにポンポン三振を奪う。尚、投げ方は元オリックスのク・デソンにちょっと似てる。














ちなみに昨年メジャー全体の先発投手で奪三振率10点台を叩き出したのは、ベダードとレイズの若きエース、カズミア(10.41)ただ2人だけ。



念のため奪三振率とは、もしそのピッチャーが9回投げたとしたらいくつ三振をとれたでしょう?という数値のこと。いわずもがな、10点台とは1イニングで1つ以上三振を奪うことを意味する。勝利数、勝率、防御率、奪三振数などに比べてあまりフィーチャーされない記録であるが、意外と興味深い。






例えば、結構奪三振率の高そうなベケットの昨年の奪三振率は意外にも8.70と低く、松坂はこれまた意外にもベケットより高い8.84。





当然リリーフピッチャーの方がその数字は高くなるのだが、昨年最高の数字はおそらくパペルボンの12.96だから約13である。

マニアックなサイトを見つけたので是非お暇な方は。



ちなみに過去メジャー最高記録はランディ・ジョンソンの13.41。先発投手でこの数字は驚異的である。上記リンクのサイトを覗くと、改めてペドロ・マルチネスとランディは別格であることがわかる。リーグ別に見ても、90年代はほとんどこの2人が最高奪三振率を記録している。



そんな中、95年と01年に野茂の名前がさん然と輝いているのは感慨深いものがある。



やはりカリスマや。



がんばれ野茂♪



2008年2月13日水曜日

一足お先に

開幕戦チケットを極秘入手したっ!


といってもこれはデカの分ではなく、手配を依頼してきた先輩のモナカの分(涙)。


ちなみにモナカは母校のセンバツと開幕戦の日程が被ったら、このチケットを捨てて甲子園に行くらしい。


2戦で〆て72,000円のリスクを背負おう勇気と金は僕には無い・・・








2008年2月10日日曜日

たががデザイン。されどデザイン。

久々にプロ野球のハナシ。先日のキャンプインにあわせて発表された、千葉ロッテの新ユニフォーム。












これには久々の衝撃と驚きを禁じえなかった。


ダサいとかいう次元では無く、ここまでくると悪夢でる。

















以前からハッピをモチーフにした袖やキャップのデザインにも違和感があったが、今回それが踏襲されただけでなく、以前よりも色彩感覚がめちゃくちゃ。



グラデーションから薄っすらマリーンズのロゴが浮かび上がっているパターンなんて、創世記のJリーグでも無かった荒業。



特にパ・リーグはダサい、地味、というイメージから脱却しようと、近年は各チームとも工夫を凝らし、チームブランディングの強化には力を入れてきたはずだ。


そんな矢先に。。。今回の新ユニフォームは非常に残念である。



では近年最もチームブランディングの変革に成功したチームは?個人的には日ハムだと思う。


思い出して欲しい、ウィンタースや西崎の時代を。居候ホームグラウンドの東京ドームでは常に閑古鳥が鳴き、もちろん万年Bクラス。


















しかし事態は北海道移転とともに変わった。「抜本的」なチームブランディングの変革に伴い、チームロゴ、ユニフォーム、マスコットなど全てを一新し、新庄の人気も相まって若々しいイメージのチームに生まれ変わった。
















以降日ハムの快進撃はご承知の通り。

















本拠地を移転して、ロゴやユニフォームを一新したら、万年Bクラスのチームがどこも優勝出来るとは思わないが。


これは単なる偶然だろうか?


チームブランディングの強化が少なからず、選手やファンをモチベートした部分はあったと思う。


当時日ハムの新しいロゴ、ユニフォーム、マスコットを手がけたのはアメリカのSMEというデザイン会社。近年もUS LPGAや、ベッカムも在席するLAギャラクシー何かも手がけている売れっ子である。時間のある方はリンクから是非ウェブサイトをチェックしてもらいたい。


ちなみにSMEは以前シアトル・マリナーズのロゴやユニフォームを手がけ、成功に導いた実績も持つ。何となく日ハムのデザインと似ていると言われたらそんな気もするだろう。















                         現在のおなじみのデザインになったのは93年。シアトルの港と、自然、テクノロジーを連想させる都会的で秀逸なデザイン。



それまで30チーム中26位だったマリナーズのチームグッズ売り上げを、こいつが一気に7位まで押し上げた。



同じくして発足以来低迷に喘いでいたチームは、このロゴ変革後から一気にブレイク。ケン・グリフィーJrやランディ・ジョンソンを擁して95年、97年にはディビジョンチャンピオンを果たし、以降強豪チームの一つに数えられるまでに。





さて、これも単なる偶然だろうか?

2008年2月8日金曜日

リンク集

ページ右下をご参照いただきたい。


そんな機能があったのかと、うんちく検事に知らされ驚いたが、リンク集を新たに設定した。


いずれも友情出演である。


まあ、マイペースでやっていこう。

2008年2月5日火曜日

聖地 (その2)

将来改装後の甲子園球場を見たとしても、前回話した座席やギンサンの変更などは、地味で分かり難い部分はあると思う。”野球を観戦する”という目的からすれば非常に重要なファクターと思うが。




今回は目に見えて、分かりやすい部分について話を。














③LEDリボンボード、スイートルームエリアの新設


LEDとスイートの新設は常套手段である。洋の東西を問わず、古い球場・スタジアムが改修を施す際には必ずここをイジる。最近だとトロントのロジャースセンター、アナハイムのエンジェルスタジアム、LAのドジャースタジアムなど。写真は世界のトヨタ@ドジャースタジアムLEDリボンボード。

















スイートについてはあまり話が広がらないため、今回はLEDに絞って話をしていきたい。



LEDの映像システムとその仕掛けは今や野球だけにとどまらず、サッカーやバスケットにおいても、不可欠であり、90年代末期以降に立てられたスタジアムはほぼ例外なく設置されている。特に欧州のサッカーなんて見てるとその存在感は抜群である。




じゃあ、どこもなんでそんなにこぞってLEDを設置したがるのかというと、目的は大きく2つ。「エンターテインメント性の向上」と、「広告収入の増大」。LEDには観客を盛り上げるための映像仕掛けと、スポンサー企業のコマーシャルを両方交互に流すのが一般的。





まあ、確かに球場に動きのある映像が飛び交うと思わず気になるし、目を奪われる。問題はそのコンテンツだろう。欧米人はどうしてもセンスの良いグラフィックを作るのがうまいが、いかにクールな映像を製作し、流すことが出来るかがポイントと思う。




また固定の広告を限られたスペースに書いて並べるよりも、映像を流す時間を切り売りした方が、より多くのスポンサーを募ることが出来るのは言わずもがな。また配信時間を調整することによって、広告主に予算に応じたプランも提案できるはず。これにより広告収入の増大を見込むことが出来る。




当初甲子園改修の計画が発表された当時は、日本の球場に初めてLEDリボンボードが登場!なんて鼻息が荒かったものの、その翌年あっさり楽天が宮城球場に新設。今年はロッテが千葉マリンに新設するはず。嗚呼、どんどんフットワークの軽いパ・リーグのチームに先を越されていく。




ちなみにJリーグで初めてLEDを取り入れたのは浦和レッズ。2年ほど前だったと思うが、少なからず業界に刺激を与えたのは間違いない。ただし、いまいちインパクトが無いのは設置場所がゴール裏のみに限定されているから。




サッカーでTV中継時に露出が高いのはバックスタンド側のコートサイド(TV画面向かって正面側、下記写真)だが、Jリーグの場合このスペースはJリーグのオフィシャルスポンサーの広告に与えられる。これはどのスタジアムにおいても同様。 だからスタジアムやチームが勝手にいじくることが出来ない。














一方それぞれチームは自前のチームスポンサーの広告を比較的TV露出の低い、両ゴール裏のスペースにしか設置出来ないのである。見よゴール裏には地元企業の広告が。


ちなみに写真はジェフ千葉の本拠地、フクダ電子アリーナ@蘇我。サッカーはズブの素人のデカだが、このスタジアムは新しく、コンパクトで非常に観戦し易いお気に入りのスタジアムである。














脱線した。





要は、昨今の映像技術の進歩により、音と映像で観客を盛り上げるような仕掛け作りと、収入を増やすような方法をようやく日本の球場やチームも考え始めてるということだ。甲子園に限らず。

2008年2月2日土曜日

聖地 (その1)

甲子園球場の魅力については皆さんご承知の通り、また色々なところで語りつくされているのでココでは割愛。



今回は敢えて甲子園のダメなところと、改修によって改善される部分について語って行きたいと思う。



改修後のイメージはこんな感じだが、一見どこがどう変わるか良くわからない。













改修の大きなポイントは主に3つ。それぞれが大きな意味を持つ。

①銀傘の架け替え ②座席の取替え ③LEDリボンボード、スイートルームエリアの新設



①銀傘の架け替えについて



甲子園の象徴といえば多くの人は「ツタ」をイメージすると思うが、こちらも忘れてはいけない存在。銀傘(ギンサン)である。戦時中には鉄が足らなくなって、甲子園のギンサンまで戦争に借り出されたこともあるらしい。そんな歴史の証人が真新しいものに架け替えられる予定。












こいつの存在が妙に観戦者をノスタルジックな気分にさせてくれるのは間違いないが、ハッキリ言って柱が邪魔である。アルプス席付近にせり出している照明塔もしかり、柱の後ろに座ろうものならこんな感じ。見えねぇ。
















新しい銀傘の屋根には最新鋭のソーラーシステム(by HONDA)が備えられ、自家発電を可能にする。エコである。



既に欧州のサッカースタジアムなどで取り入れられている発想だが、非常に支持できる。



これで邪魔だった銀傘の柱も取り除かれ、同時に新しい照明塔も新設される。より快適な観戦を約束してくれるはずだ。



また銀傘下にはこれまた新たにスイートルームエリアとLEDリボンボードが新設される予定。(追って説明)。







②座席の取替えについて


お気づきの方も多いだろうが、甲子園はファールゾーンが異常に広いため、ファールフライが多くてシラケる。高校野球ではバッテリー間のパスボールや、送球エラーも多いから、これが数々のドラマを生んじゃったりするわけであるが… にしてもファールゾーン広すぎである。
















当然ファールゾーンが広い=スタンドとフィールドの距離が遠いというわけで、これも改善される。内野席が現状のラインより前にせり出してくるはず。エキサイトシートとはちょっと違うのだが、フィールド側に座席を増やしていく。そして椅子も現代人の体格に合うよう、大きいサイズになり、前後のスペースも今までより広がるはず。



また、昔の映画館のように内野席がフラットな状態で並べられているので、せっかく前の方の席に座っても前が良く見えない。これも改善していただきたい。











ちなみに上下2枚の写真は去年デカがお忍びで行ったセンバツの時の中田翔。日増しにどんどん清原に似ていくのが気になる。











ただし、一番肝心なのは、通路の増設ではないだろうか。甲子園が作られた時代はそんな決まりは無かったそうだが、今のスタジアムは消防法にのっとり、一定座席数に対して通路の設置が義務付けられている。


東京ドームなどでは座席の横配列が15~20くらいと思うが、甲子園の場合では余裕で30~40あるケースも。あまり大きな声では言えないが、関係者の話によると完全に消防法を無視しているらしい。


万一火災や地震が起きて避難する時に、通路が少ないと逃げ遅れてしまう可能性が。そうでなくてもトイレの近いデカなど、中の方の席に座ってしまった日にはアウトである。



コワモテのタイガースファンのおっさんにエクスキューズしながらトイレに行くのだが、通路が少ないから中々外に出れない。一回往復するごとに40回は「スミマセン」を連呼することに。気が小さいデカにとっては軽く試練である。




是非改善してもらいたい。




続く。。