2007年8月30日木曜日

プレーオフとゴジラ

結局、東海岸・西海岸でそれぞれ行われていた首位決戦は、エンジェルスとヤンキースがそれぞれ3連勝(マリナーズとレッドソックスは3連敗)という意外な結果になった。ついにマリナーズはワイルドカード争いでもヤンキースに首位を奪われ、プレーオフ進出に向け厳しい戦いが続く。。。ヤンキースは8ゲーム差を5ゲームまで縮め、今後ラスト1ヶ月に希望を残す結果になった。

そんなヤンキースで気がかりなことがある。松井である。みんなも思ってるかもしれないが、ここ1、2年松井の印象がどうも薄い(もっと具体的に言うなら「イチローに比べて」ということだ)。これに関しては巷でも様々な議論がなされている。


イチローはWBCで国民的英雄の地位を確固たるものとし、一度も大怪我をすることなくデビューから200本ヒットを打ち続け、低迷するチームを勇気付けてきた。今年もオールスターでのMVPから、マリナーズと破格での5年契約延長、久々の首位打者タイトル奪取が視野に入っており、非常に充実した野球人生を送っているように見える。

一方松井は、WBCに出場せず、手首を骨折し、長期離脱。連続試合出場がとぎれ、今年もシーズン当初に怪我で一時離脱。。。いまいちイケてないように見える。しかし成績を見ると今年は一時離脱したにもかかわらず、打率、打点、本塁打全てでキャリアハイに近い数字を残している。


じゅあ一体なんだと。俺は考えたが、一つ思うことがある。



「インタビューのコメントがおもしろくない」



松井のインタビューはおもしろくない。紳士的ではあるが、いつも全うな意見、当たり障りの無いことだけ話す。感情の起伏が無く、いつも冷静に客観的な意見を話す。打てなくても負けても非常に淡々としている。

一方のイチローは独特の言い回しで、相手や時には自身のチームに対しても挑戦的な発言をする。また感情も豊かで、悔しさや嬉しさをストレートに表現している。

ゴルフの石川遼君を見ててそんな感じがする。紳士的な態度、アホなマスコミ達へのリップサービスなどはもちろん尊敬に値するが、非常に感情表現が豊かである。見ていてつい応援したくなる。


4年前のリーグチャンピョンシップでホームベースに滑り込み、飛び上がって喜びを表現した松井を見て、当時皆が驚いたはずだ。あんなに闘志むき出しの姿は見たことがないと。そして皆が感動したはずだ。(確かこのシーンは某CMでも使われていたな)。俺はそんな松井の姿がもう一度見たい。

そしてそんな松井の姿をもう一度見るには、やはりヤンキースのプレーオフ進出は不可欠なのかもしれない。

俺は松井が好きだ。戸田菜穂も好きだった。つまり頑張って欲しいのだ。

1 件のコメント:

トラッキー&ラッキー さんのコメント...

『野球刑事』毎回楽しく拝見させてもらってます。
私は阪神ファンなので阪神の事についても書いて頂けると嬉しいです。

これからも、野球界取り締まって下さい。

楽しみにしてます。